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4月30日(木)FOMCで景気見通し改善も、米企業破産懸念高まる

昨日29日は東京市場が「昭和の日」で休場となったものの、薄商いを突いてストップロスを狙った買い戻しが加速し、NY時間にかけてドル/円・クロス円とも一段高を示し、ドル/円が98円を一時示現するなど、軒並み先週終値を上回る水準へ急騰しました。
NY時間は注目された米1-3月期GDP・速報値が前期比年率-6.1%と、市場予想の-4.7%に比べ大幅な悪化を示したにもかかわらず、同個人消費が+2.2%へ堅調な伸びを示したため下落幅が限られ、その後FOMCは政策金利を市場の予想通り0.00-0.25%のレンジへ据え置くことを決定。しかし声明では3月以降、経済縮小ペースが弱まったとし、景気見通しが穏やかに改善と表明。また長期国債買い入れ額が増額されず金利先安感が後退したことから、ドル/円が発表後に98円前後へ1円超急伸。ユーロ/円もつれ高となって朝方の水準から3円超の大幅高となり130円を一瞬示現。その他豪ドル/円が昨日安値から4円超上昇し71円に乗せ、円一段安の展開に。一方ユーロ/ドルは1.32ドル前半へ100ポイント近く下げる場面があったものの、発表後NYダウが堅調を維持しリスク選好の流れが変わらなかったため、その後は1.32ドル半ばで底堅く推移しました。
しかしNY終盤、国際保健機関(WHO)が豚インフルエンザに対する世界警戒レベルを世界的大流行(パンデミック)の一歩手前に当たる「5」へ引き上げ、さらにオバマ米大統領が本日にも、資金の借り換え難で破産寸前の米自動車メーカー大手クライスラーの破たんを発表と報じられ、引けにかけてやや軟化する場面が見られました。

早朝時間、NZ準備銀行(RBNZ)が政策金利を、市場の予測範囲内の2.50%へ0.50%の利下げを実施しました。しかし声明で金利が引き続き低下する可能性に言及したことから、NZドル/円が55円後半から55円前後へ急落しています。
昨日NY終盤に報じられたWHO警戒レベル引き上げのニュースや、オバマ米大統領がクライスラー破たんを発表との観測、その他28日からの上昇行き過ぎ感もあって、東京市場は上値の重さが意識されるかもしれません。目先は休場明けの東京勢の動きに注意したいところ。本日は昼ごろ予定される日銀金融政策発表(予想は0.10%に据え置き)の他、夕方のドイツ・ユーロ圏失業率、そしてNY時間は米所得・消費指標の他、改善傾向の続く米シカゴ購買部協会景気指数などが注目材料になります。
昨晩98円を一時回復したドル/円ですが、4月6日高値から28日安値への下落幅に対する38.2%戻し97.80円をクリアし、半値戻し水準の98.50円を試すことになるか焦点になるでしょうか。しかし昨日のFOMC発表前まで上値を抑えていた97円の大台を割ってくると再度安値を狙われやすいので注意が必要です。ユーロ/円は心理的な節目になりやすい130円で頭を抑えられ、124円台から急騰に対するスピード調整が入りやすいため、129-130円のレンジ下割れに警戒が必要です。
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4月29日(水)東京市場 下落一巡感もFOMC・米GDPにらんだ展開か

昨日28日は東京時間、健全性テストを実施した米政府が米シティグループとバンク・オブ・アメリカに資本増強を求めたとの米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙報道を受けて、時間外のダウ先物取引が急落したことから為替市場はリスク回避の円買いへ傾斜。ドル/円が96円を割った後、夕方にかけて95.62円まで下値を拡大し、ユーロ/円も125円を大きく下回り3月12日以来の安値124.36円を示現しました。
しかし海外時間に入ると円買い一巡感が高まり、ポンド/円を中心に買い戻しの動きへ。NY市場は米消費者信頼感指数が39.2と、市場予想の29.7を大きく上回る改善を示すと、下落して始まったNYダウがプラス圏を回復。為替市場もリスク警戒感の後退を背景に円売り・ドル売りが優勢となり、ユーロ/円が126円後半へ同日安値から2円超反発し、ポンド/円も139円前後の安値水準から141円台へ上昇。また一時67円を割っていた豪ドル/円も68円台を回復しました。
NY市場後半になると買い戻しも一服し、本日のFOMCと米GDP発表を控えてもみ合いが続き、ドル/円は96円前半でこう着する展開に。
豚インフルエンザの世界的な被害拡大を重石とするリスク回避の動きは、昨日夕方以降の欧州通貨を中心とする急激な反発によってひとまず一服感が出ました。特にユーロ/円とスイスフラン/円が前日比プラス圏へ大幅に切り返し、ユーロ/円は年初来高安値(112.05円⇒137.40円)の半値戻し水準124.70円をNY引けで上回っています。

本日29日水曜日は東京市場が休場となるため、日中は米指標・イベント待ちということもあって動意薄の展開が予想されるものの、今夜は米1-3月期個人消費とGDP速報値(21:30)、そして米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表(27:15)など重要イベントが相次ぎます。FOMCに関しては政策変更の余地が少なく、FRBの楽観的な姿勢を背景に、声明でポジティブな景気見通しが示されるとの期待感も。ただしリスク回避傾向が弱まると昨晩のように主要通貨でドル売りへ転じやすく、ユーロ/ドルなどは上昇(ドル安)リスクが留意されます。
昨晩急反騰したユーロですが、来週5月7日の欧州中央銀行(ECB)を前に、ユーロ圏当局者間で量的緩和導入の是非や、金利水準を1.00%以下に引き下げるべきかで意見の相違が目立っており、そうした金融政策の足並みの乱れを嫌気されやすく、戻り相場を狙うにはまだ慎重さが求められそうです。
その他、NZドル/円NZ準備銀行(RBNZ)の政策金利発表が明日30日の早朝6時に予定され、過去最低水準の2.50%へ0.50%の利下げを実施すると見られているため、大幅利下げを織り込んで下げる展開に注意したい。
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4月27日週 新型インフルエンザの世界的感染拡大にパニック売り殺到

先週の概況と今週の動き
先週も相次いだバンク・オブ・アメリカを始めとする米金融企業決算は、時価会計ルールの緩和などの影響で概ね好調となったものの、これら金融機関の業績の先行き不透明感が根強く、また5月4日に発表される米銀行健全性テストで、19行のうち16行が厳密には破たん状態と報じられたことから、20日NYダウが300ドル近く下落。ドル/円・クロス円とも大幅下落して始まりました。しかしその後は株価が「米金融機関の資本は十分」と発言したガイトナー米財務長官発言を好感して底堅く推移したことや、ドイツ景況感指数の改善などを好感してユーロ/円を中心にクロス円が戻り基調を示し、一時は126円が迫ったユーロ/円が週末に129円を一瞬回復。豪ドル/円もまた週明けは68円手前へ3円以上急落して始まるも、その後は68-70円を往来する底堅い展開に。
その一方で、ドル/円は終始軟調で20日99円前半からスタートし、米中古住宅販売の悪化やクライスラーが次週にも破産法申請との思惑から下げ幅を拡大し、週末24日には3月30日以来の安値となる96.63円を示現。またポンド/円も、英政府の財政赤字が2009-2010年に1750億ポンドにのぼるとした予算案や、2200億ポンドの国債増発計画による英国債格下げ(最高位のAAAから引き下げ)懸念、そしてダーリング英財務相によるポンド安容認発言などが上値を抑え、先週半ばから140-145円の値幅で乱高下する不安定な値動きが続きました。

クロス円はポンド/円を除くと下げ幅が限定的でしたが、一方ドル/円は節目の98円を大きく割り込み、1月21日安値を起点とする上昇トレンドラインも先週末24日に下抜けるなど下落基調が強まっています。主要米銀行の1-3月期決算発表がほぼ出揃ったとはいえ、今週の米1-3月期GDP速報値や、来週5月4日に発表予定の米金融機関の健全性テスト結果を控えて、リスク回避主導の軟調な値動きになりやすく注意を要します。ユーロ/円は目先欧州の景況感が改善しつつあるものの、来週7日の欧州中央銀行(ECB)理事会で量的緩和策の導入が焦点となるため、欧州当局者発言に振らされる恐れがあり、下値リスクが意識されやすくなります。
今週は29日に米GDP速報値と米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利発表が予定されています。FOMCに関しては、すでにゼロ金利と量的緩和政策に踏み切り政策的なサプライズは起きにくいといえます。しかし前回の昨年10-12月期に続いて大幅な景気縮小を示すと見られる米1-3月期GDPは、市場予測が-5%近い前期比年率-4.9%と米景気後退懸念を強める恐れがあります。ただし週末に相次いで発表される米シカゴPMIや同ISM製造業景況指数など、景況感に関する指標は改善傾向を維持する見込みで、ドル相場は指標結果に上下に振幅しやすい神経質な展開が予想されます。
その他、今週NZは貿易収支とNZ準備銀行(RBNZ)政策金利発表が予定され、特に30日のRBNZ発表では、2.50%へ0.50%の大幅利下げが予測されていることから、豪州との金利差が再び拡大するとの思惑がNZドルの重石になりやすく、目先は下値を探る展開になるでしょうか。

昨日の動きとテクニカル予想
メキシコ発の豚インフルエンザによる感染被害拡大を受けて、世界保健機関(WHO)が緊急事態声明を発表する事態となり、今週は27日朝方からNYダウ先物が時間外で100ドル超下落。ドル/円・クロス円とも先週安値から大きく下方向へ窓を開けて取引を開始しました。その後、全米自動車労組(UAW)がクライスラー・フィアット・米政府サイドとの労働条件で暫定合意に達し、クライスラーの早期破たん懸念が一歩後退となったものの、海外時間もリスク回避の流れに変化はなく、スペインで豚インフルエンザ感染者が確認されたことを重石に特にユーロの下落が目立つ格好に。NY時間にはノボトニー・オーストリア中銀総裁が「必要ならば量的緩和を用いる準備」と発言し、ユーロ安に拍車がかかりユーロ/円が3円超下落し126円割れ、ユーロ/ドルも250ポイント以上急落し1.30ドル前後へ下落しました。そのなかでドル/円は、主要通貨に対してリスク回避のドル買いが幅広く持ち込まれたことから96円半ばで踏み止まるなど底堅さを示しました。

96円台へ明確に下割れしたドル/円は次の重要な下値サポートの3月30日安値96.01円が射程圏内となり、ここが破られると95.00-94.60円への一段安の展開も想定される状況。
ユーロ/円もまた重要な支持ゾーンの126.00-126.40円が破られ、下落リスクが強まっているため、当面は下値探りの動きに注意したいところ。今後125円を割って125-130円の想定レンジが崩れると、短中期的な次の下値ターゲットは122.00-123.00円に。
ポンド/円は非常に底堅い水準140.00円の底割れが回避されるかが焦点ですが、上値も徐々に切り下げっており、抵抗線が通る142円台を突破すれば下落一巡感が台頭の可能性も。
豪ドル/円は節目の68円が目先の重要サポートで、上値は4月14日高値を起点とする下降トレンドラインが通る69円後半付近が抵抗ゾーンになります。ポンド/円と同様、徐々に値幅が縮小しているため、上下レンジを突破する動きに着目したいところ。
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4月24日(金)海外市場 ドル/円急落も海外時間には下げ渋る

昨日は外貨投信設定に絡んだ円売りや、ユーロ圏景気への期待感を背景としてユーロ/円中心に堅調な推移が続きましたが、週末24日は早朝時間にNYタイムズ紙で、米大手自動車メーカー・クライスラーが来週にも破産申請すると報じられたことから、全体的にリスク回避の流れへ一転、欧州通貨中心に軟調な展開になりました。
ドル/円は97.50円のストップロスをつけて昼過ぎに97円割れを示現、東京市場終盤に今週安値となる96.61円まで下値を拡大しました。ユーロ/円もクライスラー報道を受けて朝方の129円前後の水準から急激な下げに転じ、午後には一時127円前半へ下落。ポンド/円も折からの英国債増発による国債格下げ懸念が売り材料となって、144円台から3円超下落する展開に。
しかし夕方発表された独Ifo景況指数が、今週の同ZEW景況指数に続いて強い結果を示したため、欧州景気の悲観論が後退し、発表後ユーロ/円が128円後半へ急反発。クロス円も概ねユーロ/円の上昇につれ高反応となりました。しかしポンド/円は英第1四半期GDP速報値が前年比で市場予想の-3.8%を上回る-4.1%へ悪化したため、142円前後で上値が重く展開が続いています。

今夜はワシントンで開かれるG7会合に注目が集まる他、米政府が進めている米銀行への財務健全性テストの結果が銀行サイドに通知される(公表は5月4日予定)との観測があり、イベントリスクへの警戒感から上値が重くなっています。株価は強い独Ifo景況指数を受けて欧州株が堅調に推移する一方、ダウ先物はマイナス圏で推移し強弱まちまち。またNY市場に予定される米耐久財受注(21:30)と同新築住宅販売(23:00)はいずれも弱めの予測で、昨日の米中古住宅販売の下振れを受け、米経済ファンダメンタルズの悪化に焦点が集まりやすくなっています。96円後半へ急激に下値を拡大したドル/円は、目先の下値目標となる3月30日安値95.95円がサポートとなるものの、日足ベースの下降チャネルが通る97.00円をNY引けで下回る場合、来週以降下落リスクが高まるため注意したい。

ユーロ/円は21日安値から戻りを試す展開が続いているものの、高値圏で戻り売りに押される場面が多く、128円後半の水準で再三頭を抑えられています。126円前半が引き続き強い下値サポートとなる一方、21日移動平均線が緩やかに下降へ転じ、上値も同線が通る130円台で重くなる可能性があり、当面は126.00-131.00円のレンジで方向感を探る展開でしょうか。
また豪ドル/円を見ると一時は68円前半まで下落したものの、2月2日安値起点の上昇トレンドラインを依然として上回る強い基調を保っています。今月上旬70%付近に高止まりとなっていたRSIが、週明け以降の急落を受け50%付近へ調整し下落一巡感も。ただし下値は68円の下割れに警戒しておきたい。
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4月23日(木)海外市場 堅調も株価の上下動に振らされる展開

本日23日東京市場は午前まで、米金融機関の財務健全性に対する懸念が上値を重くし、ドル/円が97.60円台へ下げ、昨晩128円前後へ急伸したユーロ/円も127円へ軟化しました。しかし午後になると短期筋がポンド買いで参入し、ポンド/円中心に円売りが加速。ポンド/円が141円付近から143円半ばへ急伸し、ユーロ/円も再び128円台へ。ドル/円も小幅な値動きながら98円台へ反発。野村証券が7000億円の赤字見通しを発表も、日経を始め主要株価が底堅く推移し、海外時間は堅調なダウ先物に支えられドル/円・クロス円とも本日高値圏での推移が続いています。

昨日ダーリング英財務相が、「優位性のある為替レートが輸出業者を支援する」とポンド安容認ととれる発言を行い、ポンドが主要通貨に対して急落。ポンド/円も一時140円前半へ3円近く急落しました。また2009年度の英予算案で、今年の英国成長率が戦後最悪の-3.5%となる見通しを発表しており、英財政赤字も2年間で1750億ドル(25兆円近く)にのぼるとし、英国債乱発による格下げとポンドの下落リスクを警戒する動きが出ています。国際通貨基金(IMF)が昨日発表した世界経済見通しで英国成長率が-4.1%へ、他の主要国と同様に下方修正されており、明日発表の英第1四半期GDP速報値は英国の景気後退を一層鮮明にする恐れがあります。下値は当面140円割れによる下落リスク拡大に気をつけたいところ。

一方ユーロは対ポンドでの買いに加え、強いドイツZEW景況指数を受け、ユーロ圏経済ファンダメンタルズの改善を期待した買いが下値を支え、ユーロ/円は昨日も126円手前で底堅く推移。NY中盤に128円前後へ急反発する場面も見られました。ユーロ圏経済の弱さや欧州中央銀行(ECB)の量的緩和導入観測が上値抑制要因となっていますが、本日夕方発表されたユーロ圏製造業・サービス業の景況判断指数がそれぞれ強い結果を示し、明日独Ifo景況指数の発表を控えて、期待感が下支えとなる可能性も。ユーロ/円は126円前半が強い支持線。また1.30ドル台を回復しているユーロ/ドルは目先1.29ドル後半が短期的なサポートになります。
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4月22日(水)海外市場 ガイトナー発言で反発も円安持続せず

昨日21日はNY時間、ガイトナー米財務長官が「銀行の大多数は必要以上の資本を保有」と発言し、米政府が実施中の19銀行に対する健全性テストで、16行が実質破たん状態との見解を受けて強まっていた金融不安が後退。NYダウが127ドル高で取引を終えるなど、米金融機関の業績先行き懸念を背景とした軟調な流れが一転し、株高・円安で取引を終了しました。

しかし22日の東京市場で、通関ベースの本邦貿易収支が予想外の2ヶ月黒字となり、日本の経済ファンダメンタルズ改善を材料とした円買いが持ち込まれ、また今夜NY市場開始前に発表される米金融機関決算を警戒する動きから、99円手前で伸び悩んだドル/円が午後にかけて98円前後へ、一時70円台を回復していた豪ドル/円も69円割れをうかがう展開となるなど、前日NY時間の上げ幅をほぼ相殺する軟調な値動きに終始しました。

今夜7時台に発表予定の米投資銀行モルガン・スタンレーと米大手銀行ウェルズ・ファーゴの1-3月期決算は、これまでのシティグループ、バンク・オブ・アメリカなどと同様に時価会計ルールの緩和によって上振れ期待があるものの、来期以降の業績見通しが不透明との見方も根強くリスク選好の流れを引き戻すきっかけになるか微妙なところがあります。

また英国関連では17:30に今月7日分のイングランド銀行(BOE)議事録が公表予定ですが、金利水準を下げ余地のない0.50%に据え置き、英国債の買い入れ増額もなくインパクトに欠けた今回の議事録内容はポンド下落に結びつきにくいと思われます。

そのなかでユーロは、アイルランドなど欧州諸国の国債格下げ懸念や折からの経済低迷、そして欧州中央銀行(ECB)が5月7日の政策決定会合で非伝統的手法を実施する公算が高まるなか対円、対ドルなどで一方的な下落が続いています。そうした流れのなかで、昨日の独ZEW景況指数が2007年8月以来のプラス圏へ改善し、一時ユーロが買い戻される場面がありました。足元のユーロ圏経済指標が全体的に低迷するなか、週末24日により一般的なデータとされる独Ifo景況指数が発表予定であるため、同指数がZEW指数に続いて改善傾向を示すか注目されます。
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4月21日(火)東京市場 急激な円高に対する買い戻しが優勢

昨日20日は米大手銀行バンク・オブ・アメリカ(BOA)決算が、市場予想を大幅に上回る結果となったにもかかわらず、不良債権が回収不能となる事態に備えて100億ドル超の貸倒引当金を計上したことから、NY市場は金融危機の再燃および長期化を懸念したリスク回避主導の値動きとなりNYダウが300ドル近く急落。為替市場もドル/円が97円台へ下落した他、ユーロ/円や豪ドル/円などクロス円も値崩れを起こす展開に。特にこれまで底堅さを保っていたオセアニア通貨が大きく崩れ、豪ドル/円は先週終値から3円以上急落し68円へ大幅下落しました。

今週はBOAに続いて大手金融機関の決算がまだ続き、22日にはモルガン・スタンレーの決算発表が予定されています。また先週末、6四半期ぶりに黒字となったシティグループ決算に対して実質的な損失見通しが示されるなど、好調の続いた今回1-3月期の決算内容を疑問視する見方が強まっており、昨日NY時間は著名ブログ・ウェブラジオなどで16行が厳密に破たん状態とコメントされ、株安・円高へ振れる場面がありました。米政府が実施している大手銀行19行に対する健全性チェックの結果発表が来週4日に予定されるなか、金融機関の財務悪化に対する警戒感が上値を抑える格好になりそうです。

ユーロ/ドルが1.30ドルの大台を割って1.29ドル前後へ下落し、対欧州通貨でドル高が目立つ一方、ドル/円はクロス円主導の下げに引っ張られ、98円の大台を割ってきました。ただ本日21日東京時間のドル/円は、昨日安値97.64円からの買い戻しが優勢で、昼過ぎに98円半ばへ達する場面も。ただし短期的にみると、17日から昨日NY時間安値までの下落分に対する38.2%戻しが98.45円、半値戻し98.70円、61.8%戻しが98.95円付近にあり、99円に乗せないうちは下値を再度探る動きが警戒されます。

ユーロ/円は昨晩126円台へ3円近く下げたものの、終値ベースで3月30日安値126.40円を明確に下割れしなかったため、テクニカル面で微妙な水準に踏み止まっています。また126円台は130円割れ後の目標圏であるため、買い戻しが入りやすく、一段の下値を追うには126円を明確に割ってくる必要がありそうです。126円が破られると次の中期的なターゲットが121.70円となるため当面は下値模索の動きに注意したい。

豪ドル/円は心理的な節目となっていた70円を一気に破って、昨晩68円前後へユーロ/円を上回る3円超の下落となりました。70円台を通る21日移動平均線を下抜け、急速に下値を拡大してはいるものの、直近の高値からすでに10円以上下落しているユーロ/円に比べると、重要なサポートとなる心理的な節目の65円や2月2日安値起点の上昇トレンドラインが通る67円台が破られていないため、中期的なトレンドはまだ上向きといえます。目先は65-70円のレンジ内の値動きになるでしょうか。
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4月17日(金)海外市場 シティ決算控え欧州通貨除いて底堅い展開

昨日16日は中国の1-3月期GDPが雇用維持に不可欠な+8.0%を大きく下回る6.1%に落ち込んだことを受け、リスク警戒感から日経が急激に上げ幅を削るとドル/円・クロス円が急落。ロンドン時間に発表されたユーロ圏消費者物価指数(CPI)は市場の予想通りとなるも、同鉱工業生産が強弱まちまちながら経済の生産活動の縮小が継続していることを示唆したため、ユーロ/円が一時129.35円と3月31日以来の安値を示現。ドル/円も98.50円まで売り込まれました。しかしその後米JPモルガン・チェース決算が予想以上の増益となったことが好感され、市場にリスク選好の流れが戻り、ユーロ/円が131円前後へ急反発した他、ドル/円も99円台を回復。NY時間は米新規失業保険申請件数が11週連続で60万を超える水準となり、米住宅着工・建設許可など住宅関連指標も悪化を示したことから、NYダウが伸び悩んだものの、株高・円安の流れが継続しNYダウが95ドル高で引けました。

今週は米政府がGMに破産法申請の準備を命じたことや、米金融機関決算を警戒したポジション調整に加え、中国の成長鈍化観測がドル/円・クロス円の上値を重くし、特に今週高値から5円近く急落したユーロ/円の下落が目立ちました。
ただしゴールドマン・サックスやJPモルガンが強い決算内容となるなど、市場の不安感後退によるリスク志向の動きも一部で見られ、週半ばにドル/円が98.14円の安値をつけて底打ち後は全体的に荒っぽい動きながらも底堅い動きへ移っています。ただし上値も重く安値反発後もドル/円は99.65円で頭を抑えられ、その後は方向感に欠く展開が続いています。クロス円もユーロ/円を除いて、昨日海外市場からこう着感が強まっています。

本日17日は米銀行大手シティグループの決算発表が予定されているため、週末要因もあって様子見ムードが強く、ドル/円が99円半ばをはさんでこう着した展開に。ただ来日中のトリシェECB総裁が来月5月7日に量的緩和策の導入を示唆する発言を行いユーロが急落。ユーロ/ドルが1.31ドルを下割れし3月18日以来の安値を更新した他、ユーロ/円も一時130円割れへ。ただし他のクロス円はポンド/円など欧州通貨を除くと豪ドル/円を始め底堅い展開です。今夜は19時ごろ発表予定のシティグループ、ゼネラル・エレクトリック(GM)決算内容に注目が集まりますが、シティ決算は6四半期連続で赤字に陥る公算が高いものの、先日の強いJPモルガン決算などを受け米金融機関への不安感が若干和らいでいるため、赤字常態化したシティの決算が予想範囲内に収まるならばリスク回避の動きは限定されるかもしれません。
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4月15日(水)海外市場 米指標悪化・金融不安でリスク回避へ急転

昨日14日は米景気の先行き不安感の増大を背景にリスク回避の円買いがユーロ/円を中心に持ち込まれ、ドル/円・クロス円が一時的な調整の範囲を超えて大幅反落。ユーロ/円は134円前半から131円手前へ急激に下値を拡大し、ドル/円も99円を割って4月1日以来の安値水準98円台で引けました。
米小売売上高が予想外の悪化を示し、消費落ち込みによる米景気の低迷長期化が懸念された他、また同生産者物価指数(PPI)の前年比が-3.5%と59年ぶりの下落率を記録したことから、物価下落を伴った景気後退への懸念から市場はリスク回避モードへ急転しました。また先日、米投資銀行大手ゴールドマン・サックスが決算発表とともに増資を発表したことから、金融機関の財務状況への不安が高まっています。足元で米政府が実施中の米大手銀行19行に対するストレステスト(健全性審査)で、財務が悪化した銀行に資金注入の必要性が明らかになる恐れが浮上するなか、明日16日にJPモルガン、17日にシティグループなど米金融機関の決算を控えており、金融危機の再燃を意識した神経質な展開が続く公算が高く、しばらく上下に荒っぽい値動きに注意が必要です。
本日15日はドル/円が昼過ぎに98.14円、ユーロ/円が一時130円割れを起こすなど下値を探る軟調な動きとなっています。NY時間は鉱工業生産など米景気関連指標の発表があり、明日の米住宅指標と合わせて米景気動向を注視する傾向が続くと見られます。

テクニカル面で見るとユーロ/円が131円後半の21日中期移動平均線を下抜けた他、上昇トレンドラインも本日15日の時点で下回るなど調整局面を迎えています。節目の130円を巡る攻防が目先の注目点になりますが、130円を明確に割ってくると3月下旬レベルの126円前半が中期的に試される可能性も。一方上値は132円手前が抵抗ゾーンになるでしょうか。
豪ドル/円も昨日から急激に下げ足が速まっており、次の下値目標は8日安値70.01円、3月24日高値69.61円などですが、大台割れおよび69円前半の21日中期線を下回ってくると65-66円へ下落リスクが拡大か。
ドル/円は3月19日から4月6日にかけての上昇が一服し、直近高安値の38.2%押し水準98.40円を試す段階に来ています。半値押し水準は97.50円で96円までは支持線の厚いゾーンが続くため、この水準ではスピード調整的な買い戻しが入りやすくなりそうです。一方心理的な節目の100円が再び抵抗線に転じたため99円台では上値が重くなる可能性も。
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4月17日(火) 東京市場は日経下落につれ高値から急落

米企業決算発表が焦点となる今週は、13日、欧州市場がイースター休暇で休場となり薄商いのなか欧州通貨中心に買い戻しの動きが強まり、ドルが主要通貨に対して下落してスタート。ドル/円はNY時間に一時100円割れとなり100.08円で引けました。一方ユーロ/円は米企業決算への楽観論が強まったNY序盤にかけて134円手前へ急伸するなどクロス円は強含みで、豪ドル/円も73円台に乗せ年初来高値を更新しました。昨日下落して始まったNYダウが引け際に前日比プラス圏を戻す場面があったものの、全体的に米株式はまちまち。ただし本日早朝時間に発表された米投資銀行ゴールドマン・サックス決算は市場予想を大幅に上回る結果にとなり、先週米銀行大手ウェルス・ファーゴが強気の1-3月決算見通しを発表したのに続いて、金融機関決算を楽観視する動きも広がっています。

今週は本日のインテル決算の他、16日にJPモルガン・チェース銀行、17日にゼネラル・エレクトリックとシティグループがそれぞれ決算発表を予定し、米金融機関と企業の経営状況に焦点が集まるため、株価に振られやすい不安定な相場が予想されます。その一方で底堅い内容が予測される米住宅関連指標と米小売売上高などの発表を控えて、米景況感に一段の改善が見られればリスク選好の流れで、クロス円中心に戻りを試す可能性も。
一方ドル/円は2月半ばから先月末まで続いていた株価(日経)の逆相関関係(ドル高・株安)が崩れてきているため、株価堅調が続けば下値が支えられやすく、100円前後の底堅い推移が続くかもしれません。

本日東京時間は100円超下落した日経につれて円高水準で推移。この日はインテル決算の他に米小売売上高(21:30)、金融危機をテーマとしたバーナンキFRB議長講演(26:30)などが予定され、主要イベントを前に調整売りが強まりやすい状況。特にユーロ/円が高値から133円前後へ1円超下げるなど荒っぽい値動きに。昨日大幅上昇したクロス円はユーロ/円など欧州通貨を始め下値を試されやすく、株価の動きとともに注意したい。またドル/円は直近の8日安値99.30円を破ると、6日以来の持ち合いから下放れとなり下落余地が大きくなるので同水準を破る動きが警戒されます。
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4月9日(木)海外市場 今夜はBOE政策決定、イースター前調整も注意

今週はドル/円・クロス円が株価の下落を背景に軟調な値動きとなり、特にユーロなど欧州通貨が大幅に調整。ユーロ圏諸国で国債格下げが相次ぐなか、昨日アイルランド政府が、欧州で初となる不良債権買い取り銀行(バッドバンク)設立する緊急経済対策を発表すると、欧州の金融不安を嫌気するユーロ売りが加速し、6日に137.39円の高値を示現していたユーロ/円が、8日には130.92円まで下値を拡大しました。ドル/円も7日に一時100円を割り込み、昨日のFOMC議事録公表後99.30円の安値をつけており、上値の重い推移が続いています。一方豪ドル/円が70円の底割れを回避するなど他のクロス円は一定の底堅さを保っています。

昨日発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、FRB当局の米景気に対する厳しい認識が示され、先月の米長期国債買い入れ決定が景気下振れ回避のためであったことを示唆。議事録公表を受けて市場では米景気への過度な楽観論が後退し、ドル/円が4月2日以来の安値99.30円まで急落する場面がありました。ただし安値示現後すぐに99円後半へ急反発し、その後はこう着状況に。またクロス円は軒並み昨日夕方の安値を下回ることなく底堅い展開に。NYダウは引け際にプラス圏へ戻し47ドル高で引けました。

本日9日は本邦2月機械受注が5ヶ月ぶりに増加へ転じ、低迷していた企業の設備投資の改善を示す強い結果に。ただし機械受注を好感して日経が反発したため、ドル/円・クロス円ともじり高推移が継続。
午前発表の豪3月雇用統計は、新規雇用者数が減少し失業率が増加(5.2%⇒5.7%)する結果になり、発表直後に70.30円台へ下振れする場面があったものの、株高を背景とした円売りを受けて豪ドル/円は東京市場終盤に71.57円まで高値を更新しました。他のクロス円も明日からの欧州イースター休暇を控えて、ポジション調整の円売りが強まり、ユーロ/円が夕方133.51円へ反発、NZドル/円も一時58円半ばへ上昇しました。ポンドは今夜の英中銀政策金利発表を前に対ユーロで軟調となるも、対円では148円手前へ上昇するなど強含みの推移。ただしロンドン市場に入ると英中銀政策への警戒感から調整が入り136円前半へ反落しています。

イングランド銀行・金融政策委員会(MPC)は今回、政策金利を現行の0.50%に据え置くとの見方が大勢で、前回量的緩和を決定時のようなインパクトは期待薄とされています。ポンド/円は2007年高値から約100円安い水準の151.51円を示現後、2日続落し145円台をつける場面もあり上値追い一巡感が強いですが、6回連続で大幅利下げを実施してきた英中銀の据え置き決定にポジティブな反応があるか注目したい。
来週月曜までロンドン・フランクフルトなど欧州主要市場が休場となるため、持ち高調整の思惑から下値が堅くなりやすいですが、米主要企業の決算発表が今月後半にかけて相次ぐことから、折から米景気楽観論が弱まるなかでリスク回避の株安・円高に傾斜しやすいので注意したい。来週14日火曜日に米インテル、17日にJPモルガンやシティグループなどの決算内容が注目されています。
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4月6日週の為替市場 円安優勢も株価次第の展開

新年度を迎えた先週は米自動車メーカーの破たん観測や、ユーロの信認低下を懸念するシュタインブリュック独財務相などを受け、始めはユーロを中心に急激な円高で始まるも、2日のロンドンG20金融サミットで合意された、来年末までに世界成長率2%台に回復させる目標や、国際通貨基金(IMF)の財源を7500億ドルへ3倍近くに拡大するとした共同声明を好感する株高の流れが週末にかけて続き、ドル/円が3日100円台に乗せ11月4日以来の高値水準へ上昇するなど、ドル/円・クロス円相場は先週3月30日の安値水準から再び強い上昇基調へ転じました。

ユーロ/円も10月下旬以来の135円台へ急伸、2日に欧州中央銀行(ECB)が政策金利引き下げを0.25%と小幅にとどめたこともユーロ買い要因に。金融・景気安定化を見越してNYダウと日経がそれぞれ4週続伸し、株高傾向が続いたことや、英国の住宅指標が強めの結果を示した他、豪州の貿易収支が予想以上の黒字額となるなど主要国で相次いで前向きな材料が出たことも相場を下支えしました。また週末3日に発表された米3月非農業部門雇用者数(NFP)は-66.3万と、4ヶ月連続で60万超の雇用減を示す内容となったものの、市場予想(66万)とほぼ同じであったことから市場は反応薄でした。

今週は株式市場主導のリスク選好の流れの持続がテーマになると思われ、日豪英の政策金利発表の他、米長期債購入に至ったときのFOMC議事録が主な材料に。週末はほぼ欧米市場が休場となるため、ポジション調整の絡んだ反動的な動きに注意が必要です。

ドル/円はテクニカル的な節目となる100円を突破し、昨年8月15日高値(110.65円)から年初来安値(87.10円)までの下落分に対する半値戻しに当たる101.60円や、ダブルボトム完成後のターゲットである102.00円を目前にしています。この水準では達成感が出やすいものの、100円以上の水準を維持するかぎり、上昇チャネルの上限103.70円や節目の105円も視野に入れた相場展開が続く可能性があります。下値は前回の高値99.66円や200日移動平均線が通過する99円前半がサポートになりやすく99円台が底堅い印象。

ユーロ/円は先週、昨年示現した史上最高値から今年安値(169.96円⇒112.00円)に対する38.2%戻し水準134.10円を突破し、6日には137円台へ乗せる場面もあり、半値戻しの141.00円を目指す段階へと移ってきました。下値が前回の高値である134.50円付近でサポートされると強い上昇基調が続く公算が高く、下値のメドとしては21日移動平均線が通る130-131円付近が目安に。

70円台を超えてきた豪ドル/円の中長期的な上値目標は79.70円(昨年高安値の半値戻し)ですが、38.2%戻し水準の73.80円をまだクリアしていないため、相場の急反転にまだ警戒が必要かもしれません。下値は押し目の目安としてまず70円割れ水準に注目したい。

今週の主要指標とイベント

7日(火)
日銀金融政策決定会合(~6日)
13:30 豪州準備銀行(RBA)政策金利発表(据え置きか0.25-0.50%利下げ)
17:30 英2月鉱工業生産

8日(水)
27:00 FOMC議事録(3月17-18日開催分)
17:30 英3月生産者物価指数
17:30 英2月貿易収支

9日(木)
08:50 日2月機械受注
10:30 豪3月新規雇用者数
10:30 豪3月失業率
20:00 英金融政策委員会(MPC)政策金利発表(0.50%で据え置き)
21:30 米2月貿易収支
21:30 米新規失業保険申請件数

10日(金)
NZ、豪州、スイス、独、英市場休場(イースター休暇)
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4月1日(水)海外市場 ドル/円V字回復も、週末まで主要イベント続く

今週は30日月曜日に米政府が「GMとクライスラーの再建計画は非現実的で、破産申請の選択肢も排除しない」と発表し、米自動車メーカーの救済が危ぶまれたことから、報道が流れた東京市場はドル/円・クロス円とも全面円高で推移。特にユーロはシュタインブリュック独財務相がEU加盟国が順守するべきとされる、財政赤字をGDP比3%以下に抑える安定成長規定を守らない一部の加盟国を批判したことや、アイルランドとハンガリーの国債格下げが嫌気され、130円を大きく下割れし一時126円前半まで売り込まれ、ドル/円も96円前後へ朝方の水準から2円超下落しました。ただし夕方には下落が一巡し、主要株価が反発した翌31日にかけて、ユーロ/円を始め軒並み下落前の水準へ回復する強い反発相場へ転じています。

そして本日発表された景気判断の尺度となる3月日銀短観は、内訳の大企業製造業指数が前回の-24から-58へ、オイルショック後の1975年の-57を下回る過去最低を記録。また特に次回6月短観の見通しで中小企業の大幅悪化が示され、日本景気の低迷を示唆する内容になりました。経済協力開発機構(OECD)が発表した今年の日本経済の成長率予測は-6.6%と、主要国(米国-4.0%、ユーロ圏-4.1%、英国-3.7%)で最悪のペースであり、30日の2月鉱工業生産も5ヶ月連続で減少するなど、国内外の需要減で生産活動の停滞長期化が懸念され、こうした経済構造の変化が円安を助長しやすくしています。
その一方、米国の金融安定化策発表後、材料出尽くしとなった現在のマーケットで、再び米自動車産業存続の可否が次のテーマになっており、米基幹産業の破たんを懸念したリスク回避の急激な動きが当面警戒されます。また昨日のシカゴPMIや消費者信頼感など米主要指標が軒並み悪化へ転じ、週末の米雇用統計(4ヶ月連続で60万台の雇用減か)を控えて米景気の悪化が意識されやすいので注意したい。

明日2日開催のG20では、世界不況のなかで重要性を増す国際通貨基金(IMF)の資金基盤の強化や、ヘッジファンドなど金融規制の強化、積極的な財政出動の必要性などについて主に議論される見込みです。先週25日に米財務長官が新基軸通貨の提唱案に対し肯定的な発言を行い、ドル急落を誘う場面があり、ドルの基軸通貨としての地位低下観測が、米国債の急落リスクとともに潜在的なドル売り要因になると思われます。

テクニカル面では、ユーロ/円が21日移動平均線を終値ベースで上回り、豪ドル/円に関しては同線が直接サポートになっていることから、強い上昇基調が維持されています。ドル/円は昨日、3月10日以来の99円台に乗せ、再び100円越えを視野に入れてきました。100円の大台はこれまで1ヶ月以上頭を抑えていた水準であるため、目先は上放れリスクに備えたい。
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