1月7日の為替相場見通し
◆1月7日の為替相場
英ポンドは、住宅金融大手ネーションワイドが6日発表した12月英住宅価格は前月比2.5%下落し、2008年は年間ベースで過去最悪の状況になった。 12月の平均住宅価格は、2007年同月から3万ポンド(約43,630ドル)近く下落しており、景気の悪化が続いている。英中銀の断続的な利下げにもかかわらず、住宅市場の悪化が急速に進んでいる。
8日(木)の政策金利発表では0.5%下げの年1.50%を予想しているが、ポンド相場は英経済状況とはガラリ違った相場展開になっており、中東勢などのユーロ売り/ポンド買いよりポンド円相場もつられ過去2008年12月2日 140.89円、12月8日 140.73円、昨日の140.84 付近までの上げ幅の拡大をみせている。しかし、実体経済に伴わない相場は上げ幅には限界があり急落をみせる。
140円台は売り持ちポジションがベターではないか、上値追いの買いは140円付近では注意を要する。
英国経済の見通しの暗さには深追いは禁物で140円台は上値が重くなり下落の道をたどるだろう。
ユーロ相場は、6日に発表されたユーロ圏12月消費者物価指数・速報値は前年比+1.6%となり、市場予想の同+1.8%や前月の同+2.1%を大幅に下回る結果となった。欧州中央銀行(ECB)の目標(2%以下)も下回った。この日発表のユーロ圏のインフレ率が予想以上に低下したことから、欧州中銀による早期の追加利下げの思惑が広がり円買い/ユーロ売りが強くなってきている。
昨年12月頃は欧州中銀の利下げはスローペースになるだろうとの予測よりユーロ円相場は買い地合いが強かったが、徐々に下げ地合いになる相場になっていく。三か月以内には119円台予想をしている。
ドル円相場は、オバマ米次期大統領が打ち出す景気対策への期待感より予想外のドル高円安(円安とはいかないが)が進んでいるが、実体経済は11月の仮契約住宅販売指数が2001年の統計開始以来最低水準と発表され、米住宅市場の低迷継続による景気懸念や急激に落ち込んだ米景気に下げ止まりの兆しは見えず、米自動車大手の救済策も途中状態、財政赤字は1兆ドル広がる一方、ドルが買い通貨となり得る手掛かりは何もないが95円前後付近はショートポジション相場か、95円以上だと溜っている輸出予約など、実需筋の売り圧力が再燃するかも知れない。
95円台の買いは、まだ早計だろう。
豪ドル円相場はイスラエルとカザ地区の紛争継続により原油価格の高騰に押され68円台を付けた。
紛争が長引けば2008年11月10日の高値69.36円付近への上昇が見込める。
しかし、休戦ともなれば一端は原油価格も下落をみせ64円台への相場展開もありえる。
長期的には75~80円(12か月以内)を予想している。
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://aimeijifx.blog123.fc2.com/tb.php/326-fa7764e8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)